教えて県庁!お仕事LIVE
[MISSION54]「歴史・美術センター黎明館」を紹介します!
2024-01-31
「歴史・美術センター黎明館」のみなさん
Q.最大のミッションは?
県民の財産である郷土の貴重な歴史的文化財を守り,調査研究し,公開することにより,鹿児島の歴史や文化を多くの方々に伝えることです。県民のみなさんが鹿児島の素晴らしさを知り,誇りを持っていただくことが目標です。
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黎明館は,明治100年を記念して昭和58(1983)年に開館した,人文系の総合博物館です。国指定史跡「鹿児島城跡」の本丸跡に建っており,令和2年には御楼門が復元されました。
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常設展示では,鹿児島県の歴史や民俗,考古,美術・工芸などをジオラマや映像、約3000点の実物資料で紹介しています。
Q.仕事の内容は?
年1回の企画特別展と年4回の企画展の開催,教育普及事業として講演会や各種講座の実施,常設展示の運営や展示替え,収蔵資料の保全,調査・研究のほか,鹿児島県の歴史や文化に関する問い合わせ対応,収蔵資料の貸出や画像利用の対応,鹿児島県史料の編さん,敷地である鹿児島城跡(国史跡)の保全など多岐にわたります。
展示室にケースを運び入れ,慎重に資料を展示していきます。資料の取扱いはいつも真剣勝負です。
講演会,古文書講座,ふるさと歴史講座,体験講座,学芸講座,学習支援講座と教育普及のイベントはもりだくさん。
資料は光にあたり続けると劣化しますし,素材によって耐久性が異なりますので,それぞれに適した方法で展示替えを行います。常設展示も定期的に資料を入れ替えています。
調査・研究は資料を守り,生かすための大切な仕事。状態を確認し,名称やサイズなどの基礎情報を記録し,写真撮影を行います。さらに詳細な調査から,新発見があることも。
鹿児島県に関わる古文書を『鹿児島県史料』として翻刻。令和4年度までに106冊を刊行しています。鹿児島の歴史研究に必須の史料として,幅広く活用されています。
Q.最近特に力を入れていることは?
黎明館の設置目的は,「郷土の歴史,文化遺産等に対する県民の理解と認識を深め,県民の文化活動及び学術研究に寄与する」こと。より幅広い年齢層の方々に活用していただけるよう,楽しく,親しめる黎明館を目指して,情報発信に力を入れています。
パンフレットや黎明館だよりを,写真を多用した楽しいデザインと内容に一新,1階ロビーに黎明館の歴史やイベント内容をわかりやすく掲示しています。
タイムリーな情報発信に,SNS(Facebook,X,Instagram)を積極的に活用しています。イベント情報から展示替え,ちょっと楽しい小ネタまでもりだくさんです。
Q.仕事のやりがいは?
鹿児島県の未来を描くために,過去に学ぶ場を提供するという重要な役割を担う仕事です。黎明館には,県民の財産である収蔵資料が,現在18万点収蔵されています。今後,さらに増えていくでしょう。これらの資料を守り,価値を見い出し,光を当て,県民の皆さんに知っていただくこと,そして,次の世代へつないでいくことは大きなやりがいです。
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複数の職員が協力し,長い巻子(巻物)の状態と内容を確認しています。巻子をきれいに巻くのは熟練の技!
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資料を展示中。古文書の場合,内容を理解できるようキャプションに加え,解読文も添えます。わかりやすく,収まりよく展示するセンスも問われます!