保健師

もっと知りたい！技術職

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近年、少子高齢社会の進展、保健医療サービス需要の増大、健康危機管理事象の頻発かつ甚大化などによって、地域健康課題はますます複雑、多様化しています。課題の解決に向けて、より専門性の高い活動が求められています。

県庁の保健師職では、公衆衛生看護学を基盤に、住民が自ら健康を獲得し、健全な生活を維持できるよう、個人や地域の健康課題を把握・分析し、施策につなげ、地域住民及び地域全体の健康の保持・増進及び疾病の予防を図っています。

新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、保健所で活躍する「保健師」が広く知られることになり、積極的疫学調査をはじめとした活動は、その後の予防対策に重要な役割を果たしています。

県庁の保健師職は、感染症以外の分野においても多職種と協働し、管内の市町村及び医療機関等の協力を得て広域的に健康課題を把握し、その解決に取り組んでいます。

具体的には、精神保健福祉対策、難病対策、エイズ対策、母子保健対策、虐待予防対策等において広域的・専門的な保健サービスを提供するほか、災害や感染症を含めた健康危機への迅速かつ的確な対応ができるよう、平時から危機時の体制づくりや事業の施策化、普及を図っています。

また、「鹿児島県保健師人材育成ガイドライン」に基づき、教育体制も充実しています。

心や身体に何らかの疾病や障害を持った県民の健康相談や家庭訪問、交流会等を行い、その方がその人らしい生活ができるよう、市町村や関係機関と連携して支援しています。

また、市町村が実施する母子保健や介護保険等の事業が円滑に実施されるように、研修会や検討会等を企画・実施し、専門的かつ広域的に支援しているほか、感染症や災害などによる健康危機管理業務における健康被害の予防や要支援者に対するこころのケアを含む健康相談等も実施しています。

地域医療向上を目的とした地域医療計画や地域医療構想の推進に係る業務にも携わるなど、多岐にわたる分野において保健師活動に従事します。